「あれ?ついてこれてない?」そんなときほど、実はチャンス

はじめに:レッスン中の“気になる瞬間”

レッスンをしていると、ときどきこんな場面に出会います。

先生のまねをして体を動かしてほしいのに、じっと座ったまま、違う方向を見ている――

「まだ理解できない年齢かな?」「うちの子には早かった?」「楽しめていないのかな…?」
そんなふうに不安に思うお母さんも少なくありません。

でも、実はそんなときこそ、お子さんの力が“静かに育っている”サインかもしれないのです。

2・3歳の「できない」に隠された理由

「できない」と言ってしまうと少し語弊があるかもしれません。
実は、「できない」のではなく、目の前の新しいものに「知りたい!」という気持ちが強く向いている状態なのです。

私の教室でも…

  • 天井のお人形に夢中になる子
  • エレクトーンの音に引き寄せられる子
  • ピアノをとにかく思い切り鳴らしたい子

…など、先生の言葉よりも「今気になって仕方ないもの」に夢中な姿がよく見られます。

それって、まさに**「集中力」や「探究心」が発揮されている瞬間**なんです。

レッスンでは、その興味に寄り添いながら、音楽と結びつけてアプローチを工夫しています。 

見えていないだけ、“静かに育っている”時間

「先生のまねができていない」「他の子と違う」と思ってしまうこともあるかもしれません。

でも、真似できない=理解していないではありません。

歌、楽器、体の動きなど、さまざまな音楽体験を通して、子どもたちは自分なりのペースで心を動かしているのです。

大人のように姿勢よく取り組まなくても、子どもは子どものスタイルで、ちゃんと受け取っています。

帰宅後にふと歌を口ずさんだり、先生のまねをしたり…。
それこそが、レッスンでのインプットがちゃんと根付いている証拠です。

ある日突然スッとできる、“育ちの瞬間”

インプットを重ねてきた子どもたちは、ある日ふっとできるようになる瞬間があります。

  • 半年後にできる子もいれば、
  • 2年かけてじっくり育つ子もいます。

でも、安心できる場と、たっぷりの愛情の中で、子どもたちは確実に育っていくのです。

大きく表現できる子だけでなく、心の中でじっくり感じて育つ子にも、ちゃんと成長は現れます。

焦らず、見守ることの大切さ

集中できない日、気が散る日もあるでしょう。
「うちの子、大丈夫かな?」と不安になることもあるかもしれません。

でも、子どもたちはたくさんの「新しい」に出会い、挑戦しながら、たくましく育っているのです。

最初はイメージと違っても、「音を感じる心」はちゃんと育っています。
その子ならではの楽しみ方や表現の仕方に目を向けて、「できた!」を一緒に見つけていくことが、音楽を好きになる第一歩だと、私は思います。

おわりに:チャンスは見えにくいところに

「ちゃんとできていないように見える」「反応が薄い」「うちの子だけ、ついてこれていない気がする」
そんなふうに感じる瞬間は、親としてとても心配になりますよね。

でも、子どもたちは目には見えないところで、たくさんのことを吸収して、内側で育てている真っ最中です。
一見“止まっているように見える時間”こそ、実はその子にとって大切な準備の期間かもしれません。

焦らず、比べず、その子の「今」と向き合っていくと、
ある日ふと、表情が変わったり、口ずさみはじめたり、「できた!」が生まれる瞬間に出会えます。

そんな瞬間を一緒に見守れることが、私たち大人にとっての幸せでもあります。

だからこそ、「あれ?」と思った時には、「今、育っている最中なんだな」と安心して寄り添ってあげてください。
そのまなざしと信頼こそが、子どもたちの一番の力になります🌱

音楽のレッスンを通して、これからも子どもたちの“静かなチャンス”を一緒に育んでいけたら嬉しいです😊

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お会いできるのを楽しみにしております😊